NOVALIS ノバリス

京都大学-お知らせ/ニュースリリース 2006年5月25日 世界最高水準の定位放射線がん治療装置「ノバリス」の導入を決定〜がん患者様に最先端の医療を提供〜

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ノバリス」は、頭部・頚部だけでなく、脊椎や肺、肝臓、前立腺等の体幹部への治療にも適用可能な定位放射線がん治療装置で、特に早期肺がんに対する新しい治療法として急速に普及しています。

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 ノバリスは、「自動エックス線による患者の位置決め」機能と、病変の形状に一致した放射線ビームの成形及び、放射線強度を調整する強度変調型放射線治療(Intensity Modulated Radiation Therapy: IMRT)を可能とする装置、「マイクロ マルチリーフコリメータ(micro-Multileaf Collimator)」を組み合わせた世界唯一の定位放射線治療装置です。

高度先進医療をやっている京大病院で、先週導入が決まったばかりの最新システムらしい。

保険適応について
 現在、頭頸部腫瘍 と 脳・脊髄の動静脈奇形 は定位放射線治療の保険適応です。
 体幹部では 肺癌、肝癌 が保険適応ですが、以下の条件を満たす必要があります。
  1)直径5㎝以内で、他に転移巣の認められない原発性肺癌・肝癌
  2)他の病巣に転移巣が認められない転移性肺癌・肝癌

治療計画

当院には、サイバーナイフII、ノバリスの2つの治療装置があります。

体幹部の治療に関しては、薬事承認の問題から当然ノバリスでの治療になります。
頭頚部腫瘍の場合には、Type S プレート、シェルシステムを使用して治療前のCT検査
を行うことにより、サイバーナイフII、ノバリスどちらでも治療可能としております。
サイバーナイフII、ノバリスそれぞれで治療計画を作り比べて、線量分布、治療時間などを
比較して、どちらで治療を行うか決定しております。

多発病変の場合には、サイバーナイフII、ノバリスを組み合わせて治療を行うことも可能で、
このような治療が可能なのは、世界中で当院だけです。

また、それぞれの治療計画に関しても、個々の病変に対して複数種類の治療計画を作成し
納得できるまで治療計画を詰めてから治療を行っております。